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地図の作成などに際し、得られたデータのグループ分け(分級化と言う)を行う時に使われる方法がいくつか提案されています。そのうちで「クリノグラフィック曲線」を使用した場合についてご紹介したいと思います。この曲線は、事前に取得データを大きな数値から並べ替えておき、縦軸に変数(人口密度など)、横軸に積算面積や数量あるいは%の平方根をとってグラフ化したもので、描かれたグラフの傾斜変化点を境界値(グループ内の上下限値)とするもので、使用に際しての留意点として傾斜変化点が存在することが前提となり、存在しない場合は使用できません。このように、分級化する方法には各種提案がなされていますが、それぞれメリット・デメリットが指摘されており、最良とする方法がなかなか見つかっていません。そのため各方法のいずれを使うにしても、あらかじめ取得データの頻度状況を把握しておくのが望ましいと言われています。具体的には、予定されている用途に対し適正と考えられる候補をいくつか選定し、事前に簡単なシュミレーションを行った上で、一番適切と思われる方法で具体的な詳細作業へ進めていくという手順をふんだほうが良いとされています。