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日本で見られる地図のほとんどは、「北」の方角は地図でいうと「上」の方向であり、決まりごとのようにも感じられます。

世界的に見ても、政府等が発行している公的な地図のほとんどが、「上が北」として描かれています。

ですが、実は「上が北」という法則は、厳密には地図を作る上でのルールというわけではありません。

どうしてこのような描き方が定着したのかについて、実はその理由には定説が無いようです。

これは単純に、地図を作製する上で、測量を行う時に使用する方位磁石が必ず北を指すため、分かりやすさを重視した結果、「上が北」になっているケースが多い、という見方が強いようです。

また、南半球にその国土があるオーストラリアで描かれた地図の中には、「南」が上に位置するという例外的な地図もあるようです。

前述した通り、地軸における真北と、磁石が向く方角である磁北は厳密には一致せずズレています。

そのため、作成方法によっては「上」と「北」がほんの少しズレている場合もあります。