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皆さんは、東京がいつ江戸からその名を引き継いだかご存知ですか?1863年(慶応4年)に、元号が「明治」に改められ、江戸が「東京」に改称されました。「東京奠都(とうきょうてんと)」と呼ばれるこの出来ごとは、明治維新の元、1863年(慶応4年)、天皇が京都より東京に入り、1869年(明治2年)に政府が京都から東京に移されました。この経緯が、TOKYOを生み出したのです。「江戸」が「東京」とされたのは、「京都」との東西両京との考えからであり、日本の大きな歴史的節目となりました。東京に住民表をもちながら、そのような事実を知らない人々がいるというのは、多少残念なお話なのかもしれません。江戸散歩地図作成では、日本人にとって江戸を東京に改称する事は、どのような歩みをしてきたのかという時代推移を、様々な観点からリサーチしていきたいと考えています。現代人は忙しさの中に、見失っているものが多すぎるのではないかと、社会全体に見え隠れする諸問題に、サインを見落としているような気がしてなりません。人々は、助け合い、喜び合い、都市の生活力を大衆力へと創り上げてきました。この膨大なエネルギーをいったいどんな活力へ活かしていく目的があるのか、人々は日常の生活の中にそのような人々の営みの向かうべき場所を見失っているのかもしれません。2020年、東京オリンピックが開催される中で、大都市TOKYOの姿は、どのような変化が求められるのでしょうか?江戸散歩地図作成では、少し前の東京の姿を追いながら、「江戸」と「東京」の変化を紐解いていきたいと思います。