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面記号は、地図を区分けして、その中を模様や濃淡で表したものです。

産業別とか、国別とか、面で分けて描く時によく見る様式です。ただ、最近はパソコンで作ったりするので、色もさまざま、模様もさまざま、好きなようにできます。

模様は、縞模様で等線法と等間隔法と、点描でつくる列記法、乱記法があります。

濃度や方向で分けられることもできます。いろいろな模様を作ることができるので、産業別や土地利用図のように、水田などを表したりできます。

最近の災害のときに、その土地の説明を見ることが多くなりました。

元が水田だったとか、石灰土だったとか、湖を埋め立てた、河川敷だったなど、今は住宅地となった場所が、本来どのような土地だったかを解説する際に用意される地図などが、面記号を多用した地図に当たるかと思います。

ネットなどで、自分の住んでいる場所の地盤を調べるときでも、自治体のホームページなどで、このような地図を見ることができます。

また気候区分図などは、温度の高い低いで模様を変えたり、湿度の高い低いで変えたり、多いか少ないか、大きいか小さいか、高いか低いか、深いか浅いか、古いか新しいかなどをわかりやすく表現することができます。

高いもの、大きいもの、深いものなど値の高い方を濃い色で表現するように気をつけましょう。

そんな区分がないようなものは、何が主題なのか、を考えてください。

主題を濃くして、他を薄いもの、薄く見えるもので表現するように気をつけましょう。

また、面積が広くなってしまう場合は、小さい面積を濃くしてください。

濃い面が広いと、地図として美しさに欠けます。

美しさと見やすさは、地図の基本です。

基本は常に忘れないようにしましょう。